主人公は、笑い転げているだけの少女ではない、かといって大人にもなりきれない揺れる複雑な18歳のドゥーニャとデイジー。育った環境や性格は全く正反対なのに親友同士の2人が、アムステルダムを発ち、波乱に満ちたモロッコの旅の中で、自分探し、幸せ探しを繰り広げる。そしてエキゾチック感いっぱいの旅の終着点にあったものとは—?
本作で設定と同じく両親をモロッコ人に持つ、知的な黒い瞳が印象的なドゥーニャ役を演じたマリアム・ハッソーニさんにインタビューを行った。



ーー本国で公開されたのは去年ということですが、今回日本で上映されるにあたって作品を見直しましたか?

マリアム・ハッソーニ「もちろん何度かは見直しましたが、自分がドゥーニャを演じたということ、この作品を撮ったという記憶はずっと忘れないものなので、全て何もかも覚えています。」

ーーTVシリーズを映画化する際、18歳という設定ですね。気をつけた点はありますか?

マリアム・ハッソーニ「TVシリーズは9年前にあったので時間が経っているし、この時は私もドゥーニャと変わらない15、6歳で女優として初挑戦だったので夢見心地な感じは自然なまま演技に出せました。様々な演技のテクニックを学んでからは、具体的にどういう風にその夢心地な瞳を表現しようか苦労しました。しかし、そこは監督の指示に従って演じることができました。」

ーーマリアムさんは役柄ではドゥーニャを演じていますが、実際はドゥーニャとデイジーどちらの性格に似ていると思いますか?

マリアム・ハッソーニ「どちらかと聞かれるとドゥーニャだと思います。」

ーーしかし今回、日本にはお一人で来られたとお聞きしました。映画でデイジーがドゥーニャを追いかけて単身でモロッコに来る場面と重なるのですが。

マリアム・ハッソーニ「私は旅が好きなので結構一人で旅行したりしますが、さすがにデイジーみたいに18歳で妊娠してボーイフレンドが3人なんてことはありませんね(笑)」

ーーマリアムさんがこの作品で一番気に入っている場面はどこでしょうか?

マリアム・ハッソーニ「世界遺産に登録されている「アイト・ベン・ハッドゥ」を見る場面です。ドゥーニャはその遺跡を見て自分のルーツを心から感じたことができたからだと思います。」

ーーマリアムさんにとってオランダとモロッコという2カ国はどのような存在ですか

マリアム・ハッソーニ「アムステルダムは友達も学校もいるので、自分が育っていると実感できる場所です。また、モロッコは親戚がいる場所なので、そこに行けば私は一人の女の子に戻れます。モロッコはおばあちゃんから沢山の愛情を受けることができる場所です。でもオランダとモロッコどちらが自分の居場所か?という質問があるとするならばまだ見つけていません、としかお答えすることはできませんね。」

ーー親の反対を押し切り、ドゥーニャがデイジーの乗るバスに飛び乗るシーンがありますが、マリアムさんだったらどうしますか ?

マリアム・ハッソーニ「どうだろう。その時にならないとわかりませんが、ドゥーニャの気持ちはわかります。彼女はまだ自分探しをしている最中だし、デイジーのことも心配だから思わずバスに飛び乗っちゃったんだと思います。」

ーーもし続編があるとすれば、マリアムさんはドゥーニャとデイジーにどうなっていてほしいと思いますか?

マリアム・ハッソーニ「ドゥーニャは書くことが好きな女の子なので将来はジャーナリストになっていると思います。だけど2人には幸せになっていてほしいと思いますね。」

執筆者

樋口綾

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