全世界でX-ファイル現象を巻き起こした海外ドラマ界の金字塔「X-ファイル」<劇場版>第2弾が、<ディレクターズ・カット>で待望のリリース決定!本作品発売のプロモーションのため、X-ファイルの生みの親でもあり、本作の監督を務めたクリス・カーター監督が来日いたしました。

$red Q1.日本でも根強い人気を誇る傑作ドラマシリーズですが、今回、6年ぶりに新作を制作したのは何故ですか? $
A1. 最初のX-ファイルの映画が非常に成功しましたので、20世紀フォックスからまた映画製作
をしたいということで声がかかりました。たまたま長いプロセスになってしまい、結果として6年かかってしまいました。

$red Q2.新作を撮るにあたって、挑戦したことはありますか? $
A2. まず雪のなかで3週間ロケーションをしたことは大きなチャレンジでした。映画作りとしても全然違ったアプローチを要求されますし、劣悪な環境の中でスタミナと体力を要求されるものですから、仕事としてはきつい仕事だったと思います。他には予算が前作の約半分だったため、大がかりな特殊効果は使用できなかったので、その制約や限られた時間のなかでいい作品を作るということはまさにチャレンジでした。



Q3.そもそも「X-ファイル」シリーズは、どのようなきっかけで発案し、作ったのでしょうか?
A3. だいぶ昔の話になりますけれども、私がテレビで仕事をするようになったときに、怖い番組やSFのテレビシリーズは全くなくなっていました。アイディアは長い間しばらく暖めていたものでしたが、実現するまでに時間がかかりましたし、20世紀フォックスがあって初め可能になりました。
自分がよく観た怖い映画のような作品が無かったので寂しかったというのが、発案の動機です。

Q4.日本は空前の海外ドラマブームを迎えています。このブームの原点であるX-ファイルを生み出した監督としては、このシリーズをどのような存在と感じていますか?
A4. X-ファイルは、製作的な価値、製作面でのスタンダートをあげたと思います。今はどのテレビ番組も非常に製作面でのスタンダードが高いと思いますので、そういう意味では先駆者的な存在であると思いますし、これから長い目で見ても古臭いという風に色褪せてうつることはないという風に感じています。

Q5.監督は科学にもかなり精通されているそうですが、それでも解明できない領域が存在すると感じられるのは、監督ご自身が実際に何か超常現象を体験されたことがあるからなのでしょうか?
A5. 私は残念ながら経験はしたことがないのですが、ぜひ体験したいと思ってます。体験したことはありませんが、どういうことなんだろうか、どんなことが起こりえるんだろうかといろいろと想像するということが面白くて、そうやって想像力をかきたてていくことがいいのではないかと思っています。

Q6.今後の監督自身の予定と、ずばりX-ファイルの続編についてなど、すでに次の企画などは考えているのでしょうか?
A6. 映画の第三作があるかということについて、今は分かりません。
この作品が一応X-ファイルシリーズの最後となるという思いで作りました。
自分自身としては、これからも創造性豊かで独創性にあふれた作品をずっと作っていきたいですし、テレビでも映画でも、これまで観たことなかったようなものを作っていきたいと思っています。

Q7.日本では10年以上経った今でも超常現象にまつわるニュースで必ず使われる「X-ファイル」のテーマソングですが、この音楽を選んだ理由、またエピソードを教えていただけますか?
A7. テレビシリーズの音楽担当がマーク・スノーといいますが、彼にテーマ曲を書くという仕事が与えられて、色んなテーマソングやメロディーを何十個も彼は書いてきたんですが、これはだめだという風にたくさんボツにしました。
私は彼に、ボーイスカウトの若い少年たちがキャンプファイヤーで怖い話をするときにいぴったりなメロディーが欲しいとお願いしました。そして彼が最後につくってきたのがこの曲だったんです。

Q8.日本で行きたい場所や食べたいものはありますか?
A8. 日本に来て3日しかたっていませんが、最高においしいものを食べましたから、もう一回同じレストランに行って同じものを食べたいというのが希望です。また、1度目の来日の時に訪れた京都にまた行けることは非常に嬉しく思っております。
今度また来ることができたらその時は沖縄や沖縄の近くの島に行ってサーフィンをしたいです。

Q9.「X−ファイル:真実を求めて」の見所と、日本のファンへのメッセージをお願いします。
A9. クリス・カーターです。X-ファイルのクリエイターであり、ディレクター、ライター、プロデューサーでもあります。X-ファイルの2作目の劇場公開作品のDVDリリースのプロモーションのため来日しており、また日本に来ることができ非常に嬉しく思っております。今回皆様がご覧になるのは特別な作品です。特に未公開の映像などのボーナス特典がたっぷり入っていますので、ぜひとも皆様にご覧になっていただきたいと思います。チェックしてください。

執筆者

Yasuhiro Togawa

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