予想不可解な展開が話題の本作に特典映像のDVDも公開までの過程も楽しめて面白い!

内田けんじ監督作品「アフタースクール」DVD発売!!

日本映画界を担う監督たちを輩出し続けるPFFスカラシップから生まれた「内田けんじ」の長編デビュー作品「運命じゃない人」が、ユーザーの熱望により緊急リリース決定!!
各映画賞を総ナメにした、内田けんじの原点でもある話題作をお求めやすい特別価格2,500で発売!!

公開を終えて、DVD発売前に内田けんじ監督に作品を振り返ってもらってみました。

$red −−−アイディアの源は? $
後で思うと覚えてないんですよね。TVのバラエティ番組だったり、CMだったり、音楽だったり、影響を受けているかもしれないけど、具体的に何かから生まれるってことはないんです。悩んで悩んだ先に、ポッと生まれる場合が多い。だいたい、机に向かって考えているときは、出来なくて、机から離れた何でもない瞬間に出たりするんです。そこから、プロットを練って練って、キャラクターが出来上がっていく感じですね。話を展開させていく過程で、必要な構成とキャラクターが生まれてくるんです。






−−−キャスティングは、シナリオを作成する段階で当て書きされていたのでしょうか?
前作の「運命じゃない人」も「アフタースクール」も当てがきはしてません。自主制作の「WEEKEND BLUES」は、当て書きでしたけど、でもそう見えるのであれば、嬉しいです。それだけ、役者さんたちが、魅力的に演じてくれたということですから。
「アフタースクール」では、3人のバランスがキャスティングの肝でした。大泉さん、佐々木さん、堺さんに決まって、並べてみるとピタッときて。わくわくしましたね。
脚本は書き始めると早いのですが、書き始める前段階でキャラクターを作り上げるるまでに1年は掛かりました。

※特典映像には、キャストの撮影中の会話もそのまま収録されており、楽しい撮影現場であるということが分かる。大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人らの会話は、必見。

−−−ゆうばり映画祭に参加されましたが、カンヌ映画祭と違ってどうでしたか?
駅に到着すると、市民の方々が待っていてくださって。お客さんとの距離がとても近い。そういう雰囲気は、大好きで、嬉しかったですね。映画の上映が終わって居酒屋にいくと、ほかの映画の監督さんや、俳優さんがみんな同じ店に集まっていて、とても楽しかったです。
北海道出身の大泉さんは、地元の方々と友達のような感覚で接して。舞台挨拶もかなり頑張ってくれまして、それを見ているだけでも楽しかった。この作品に関しては、ネタばれがたくさんあって、上映前の舞台挨拶で内容をほとんど語ることができなかったんです。それを分かっている大泉さんは、映画の内容を一切はなさずに、場を盛り上げてくれたんです。

※特典映像には、映画祭・舞台挨拶の様子や、楽屋裏、上映中、会場の外で行われた大泉洋さんが所属しているクリエイティブオフィスキューの社長であり、監督の鈴井貴之さんや、TEAM-NACSのメンバーによる大泉洋プロデュースのスープカレーが配布されていた。その様子は、必見。

−−−映画が公開されるまでに、様々なイベントが行われましたが、監督からみてどうでしたか?

振り返ってみても、楽しかったし、面白かったですね。
渋谷の街頭ビジョンを使った試写会イベントなども、大泉さんが張り切って頑張ってくれましたし。キャンペーンでもご一緒しましたが、大泉さんは、見ていて飽きないです。

※特典映像には、映画業界初の試みで渋谷駅前スクランブル交差点大型ビジョンを大泉洋がジャックするという企画が行われ、渋谷シネクイントに大泉さん演じる神野先生の公開ホームルーム付き学生限定放課後試写会が行なわれ、その模様も特典映像に収録されています。参加できなかった方は、DVDで楽しめます。

−−−DVDで見直してみて欲しい点は?
二度、三度と観たくなる映画を目指したので、一度ご覧頂いた方もまた違う側面が見えてくるんじゃないかと。部屋の雰囲気や衣装なども、映画館で見たときには、なかなか気が付かなかったかもしれませんが、注意してもらうと、その人の性格なども見えてくると思います。

※特典映像には、衣装について、大泉さんが、激論!ここも必見。監督が作る人物像を深く探ることも楽しみのひとつ。内田監督ファンには、二度、三度楽しめます。

執筆者

Yasuhiro Togawa

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