トニーの目を正視できなかったよ『傷だらけの男たち』金城武インタビュー
『インファナル・アフェア』から5年。ハリウッドのリメイク版『ディパーテッド』 は、本年度アカデミー賞作品賞に輝いた。そして、本作も既にディカプリオ主演でハ リウッドでのリメイクが決定している。そんな世界が注目する、インファナル・チー ムの最新作が、『傷だらけの男たち』。ある殺人事件に端を発して明らかとなった真 実。彼はなぜ復讐しなければならなかったのか?その裏に隠された男たちの深い傷に 触れた時、衝撃の事実に誰もが心を揺さぶられるだろう。
主演の金城武に聞いてみた。
Q:演じられた役について教えてください。
僕の役は警官で過去の出来事が原因で私立探偵になる。現実逃避のためアルコールに溺れるんだ。酒に溺れることで現実から逃避している人物だよ。
Q:撮影はいかがでしたか?
とにかく毎日暑くて大変だったけど、気持ち的にはとても楽しかったよ。機材を運んだり 肉体労働が多いからスタッフは大変だったと思う。
Q:トニー・レオンとの共演はいかがでしたか。
トニーとの芝居の時、彼の目を正視できなかったよ。ものすごい魅力的な目をしているんだ。
Q:スー・チーさんと共演されていかがでしたか?
彼女のビール売りは最高だったね。誰もが美しいと思うタイプじゃないけど、独特の魅力があると思う。
Q:監督とのお仕事はいかがでしたか?
いつも笑いの絶えない監督だね。本当に楽しい人だよ。知り合ったのは彼がまだ助監督だった頃、演出がとても明確なのでどう演じたらいいかとても分かりやすいんだ。シーンごとに監督と脚本家が台本を検討している。彼らの話を聞いているととてもいいアドバイスになる。時には脚本家が演技して見せてくれることもあった。演技にとても役立ったよ。
Q:撮影で印象的だったことを教えてください。
とにかく香港を美しく撮ろうとしていた。夜景や通り、高速道路をとても細やかに撮っていたよ。全精力を傾けて撮っていたね。
執筆者
Yasuhiro Togawa