”30日でドリュー・バリモアとデートする!”そんな無謀とも言える目標を掲げ、1ヶ月必死に走りつづけた男、ブライアン・ハーズリンガー。彼の冒険を余すところ無く記録した『デート・ウィズ・ドリュー』がこの冬、遂に日本で公開される!

ブライアンは6歳の頃からハリウッドスター、ドリュー・バリモアの大ファン。映画監督になることを夢見つつも平凡に暮らしていたブライアンだったが、ゲーム番組で賞金$1,100を獲得。最後のゲームの答えが”ドリュー・バリモア”だったことに運命を感じ、ドリューとデートするまでのドキュメンタリー映画を制作することを決意。いろんな人物に接触し、ドリューとの距離をどんどん縮めていくが…。果たしてブライアンはドリューとデートすることができるのか!?

内容を聞いただけじゃ「ただのおバカなドキュメンタリー映画?」なんて思ってしまう人もいるかもしれない。
でもこの映画は”頑張れ”なんて直接的なメッセージなしに、あなたを前向きにしてくれちゃう映画なんです。
ブライアンの頑張る姿が真実だから、この映画を観る人も勇気をもらえる。
それがこの映画とブライアンの魅力。

本作で出演・監督・製作・編集をこなし、揺るがない夢を前にして進むことの大切さを私達に教えてくれたブライアン監督にインタビュー。







—— 日本で公開されることになりましたが、今のお気持ちは?
「もう笑いが止まらないよ!(笑)この映画を作り始めた時は、本当に世界公開なんて夢にも思ってなかったからね。憧れのドリュー・バリモアに会いたいという一心で始めたけど、せっかく会う努力をするなら記録に取っておこうと決めたんだ。最終的に会うことができればプロジェクトとして大成功だし、もし会えなかったとしても努力したことを記録に残しておけば素敵なホームムービーになるだろうと思ったからね。」

—— もうすでに次回作などを撮られていたりしますか?
「今は続編の素材を撮っているところだよ!『デート・ウィズ・ドリュー』のプロモーションで世界各国を旅してるんだけど、会った人をずっと撮影して記録を残してるんだ。友達に証拠を見せなきゃ信じてもらえないからね(笑)。」

—— 本作はドキュメンタリー映画ですが、この先もドキュメンタリー志向の作品を考えていらっしゃるんですか?
「実はスピルバーグのような劇映画を作りたいんだ。観客が2時間思いっきり楽しい時間を過ごせて、笑顔で帰っていけるような映画を作りたい。ただ、もちろんお金をかければいいというものじゃなくて、予算が少なくてもいいストーリーのモノを真心を込めて作れば、人を感動させるいい映画になるんじゃないかと思ってるよ。」

—— 映画の中の監督と一緒にエキサイティングしながら観てました(笑)。
「この映画は”夢の人に会う努力をする”という普遍的で皆が共感できるテーマを持った映画なんだ。アメリカで公開されて、小さな子供から大人まで一緒になって興奮して楽しんで観てくれていたのが本当に嬉しかったよ。」

—— いろんな人に会うと、やはり”ドリューとのデートは無謀だ”とかキッパリ言われてしまうこともありましたよね。目標の30日間、希望を失わずに意思を貫き通せたのはなぜでしょうか?
「普通に見ればバカげたアイデアだと思われるのはわかってたから、否定的に言われてショックだっとことも映画の中に入れたんだ。でももし僕がドリューに本当に会うことができたら、生きているうちにやりたいことができると思った。だからこれは僕にとっては本当に最初に登らなきゃいけない山だったんだよ。この山を登りきることができれば、僕のこれからの人生で何だってできる勇気がもらえると思ったからね。」

—— 落ち込んだ時はどうやって持ち直しましたか?
「とにかく最後まで希望を捨てなかったんだ。実はプロジェクトの中で一番辛かったのは、僕のメッセージを聞いた時の、ドリュー本人の返事がわからなかったことなんだ。ドリューの反応を知らずにこの企画を続けなきゃいけないことが辛かったよ。ただ、共同プロデュースのケリーやジョン、ブレットが支えてくれたからやり遂げられたんだと思う。」

—— 映画の中ではドリューに会うためにトレーニングに励まれていたりもしましたが、どこまでだったら相手のために自分を変えてもいいと思いますか?
「僕はいろいろ努力はしたけど自分を変えようと思ったことはないし、変わってないよ。トレーニングをしたり髪を切ったりしたのは、最初の夢のデートをベストの状態で楽しく過ごしたかったから。そこまでの準備はしたけど、自分を変えてはいないんだよ。」

—— この作品を完成させて監督自身変わられたところや、影響を受けたところはありますか?また、いろんな人に会って話を聞くことで影響を受けたところはありますか?
「全てが変わったよ!でも一番大きく変わったところは、町を歩いたら”夢を追いかけることの大切さがわかったよ!”って声をかけてくれる人がいることかな。すごく嬉しいし、僕自身も勇気付けられるんだ。それに『デート・ウィズ・ドリュー』を撮る前の僕には映画業界に何のコネもなかったんだけど、この映画の成功によっていろんな可能性が開けたんだ。」

—— 人々に夢や希望を与えたことについてはどう思われますか?
「僕がそれをできたということについては本当に奇跡だったと思うよ!名声を得たいという気持ちでこの映画を作ったんじゃないんだ。こういう結果になったのは、何かの導きだとも思ってるよ。」

—— 映画の中にも少し話が出てきますが、運命などを信じていらっしゃるんですか?
「もちろん信じてるよ。映画を観てくれればわかるように、本当にいろんなことが起こったんだ。もう運命を信じずにはいられないよ。ドリューの存在は僕にとってお守りのような、守護神の天使のような存在なんだ。」

—— ”夢の女性”と、異性としての魅力を持った女性の間に境界線を引くのは難しくありませんでしたか?
「当時のドリューには実際に恋人がいたから、そこまで本当に考えてなかったんだ。それに会ってくれるかどうか、というレベルの問題だったから付き合おうなんてもちろん考えてなかった。もし会う事ができても5分もてばいい方だろう、なんて思ってたしね(笑)。」

—— 最近は人と接することが苦手な人が増えています。映画を観ていると、監督はとてもコミュニケーション力に長けていらっしゃって、すごく惹き込まれる感じを覚えました。何かアドバイスはありますか?
「実は僕は高校生の時、とてもシャイだったんだ。自分であることに自信がなくて、周りの人間がどう思うのかすごく気にしてた。仲間はずれにされるのも怖かったしね。でも人生は限られた時間しかないから、あるがままの自分でいなきゃもったいない。もし周りの人が自分を受け入れてくれなくてもしょうがないんだよ。いちいち気にしてたら時間のムダになると思ったんだ。もしやり遂げたい夢を持ってるなら、それに向かって頑張らなきゃ。その姿を見て誰が何を思うかなんて気にしたらダメなんだよ。」

執筆者

Umemoto

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