2002年にBs-iでスタートし、女子中高生が携帯電話を使って事件を解決するという大胆な設定を取り入れて大ヒットしたドラマシリーズ「ケータイ刑事」。

シリーズで主演を果たした女優は必ずブレイクするという、いわばアイドルの登竜門ともいえる本作。2006年春に劇場公開された『ケータイ刑事 THE MOVIE』では、歴代ヒロイン黒川芽以、堀北真希、夏帆が集結!夢の共演となった『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』が早くも、2006年8月25日DVD発売される。

「私の泪で溺れなさい!」のセリフで、シリーズ中最多の放送回数を重ね、劇場版では主題歌も歌うなど、ケータイ刑事ファンにはなくてはならない存在の黒川芽以(銭形泪)に、TVシリーズ、劇場版について話をしてもらった。






—— 映画で初めて3人姉妹で一緒に出演して、面白いと思ったことは。
「お互い携帯についてる名前のストラップや、セリフの違いなどのが面白いと思いましたね。」
—— 姉妹の設定については、初めから聞いていたのでしょうか。
「何人姉妹というのは聞いていませんが、3代目だけど次女だということは聞いていましたね。」

—— お気に入りのシーンは。
「映画の最後で、3人揃って捕まえるシーンは面白かったです。それと、至る所にあるくだらない面白さが好きです。」

—— 佐々木浩久監督について。
「ミュージカル編などでも、すごくお世話になっていて、とにかく“可愛いく撮りたい”という人。どこまで期待に応えられたか分かりませんが、私なりに頑張りました。スタッフ・キャストの意見をとても尊重してくれる、楽しい監督です。」

—— 監督はダンスシーンに拘っていたとのことですが。
「IQが180という設定で、ダンスの画像をみてすぐに踊るというシーンでは、3曲とも1日で憶えました。下手に踊るには、まず完璧に踊りをマスターしなければいけないと思ったので、まず完璧にしてから、自分で崩して踊りました。」

—— 監督に、飲み込みが早いと言われていた黒川さんですが、TVシリーズは台本がくるのが楽しみだったのではないでしょうか。
「TVシリーズは大変でした。毎回謎解きの流れがあるので、前の回の撮影の時に次の台本が出来て、撮影の合間に次の台本を憶えなければならず、移動中の車で憶えていました。」

—— 自分のアイディアも出すこともありましたか。
「出した部分もあります。TVシリーズの1クール目では、それまでに仕事をしてきたスタッフの中に入るのに戸惑いましたが、3クール目に入る頃には慣れてきて、自分の意見も出しました。スタッフも、如何にワンシーン、ワンシーンを面白するかを考える人達で、皆の思いが相乗効果となって、このように面白い作品に出来たのだと思いますね。」

—— ベテランである草刈正雄さんが、昔の自身についてのジョークを言っていますが、ジョークは分かりましたか。
「私は分かりませんでしたが、知らなくても面白かったです(笑)」

—— 今まで様々な役を演じていますが、“ケータイ刑事”は自身の中で、どのような位置付けでしょうか。
「それまでは、シリアスな役が多かったので、はじけた役は初めてでした。ケータイ刑事に出演したことで、自分の役者としての幅が広げられたと思います。」

—— 『ケータイ刑事』に復帰するとしたらどんな展開をしてみたいですか。
「私は映画で卒業したので、復帰することはありませんが、おばあちゃんとして携帯を孫に渡すとかですね。孫がケータイ刑事を引きついで2代目泪とか。(笑)」

—— これだけは観てほしいというシーンはありますか。
「1クール、2クール、3クールの泪の違いを見て欲しいです。髪型も違うけど、自分でもどんどん泪に染まっていっているのが分かるので、比べて観て欲しいです。」

—— DVDの特典について。
「まだ特典は観ていないのですが、ダンスシーンがカット無しで観れるみたいです。それと、メイキングでは、楽しい現場につられて変なことや、馬鹿なことをしています。泪のキリっとした様子とのギャップが面白いと思います。」

—— 『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』の見所について。
「所々に入っているありえない部分にツッコミながら気楽に観てほしいです。感動的な部分もありますが、それは最後の5分くらい。(笑)訳の分からないことだらけで、一回観ると絶対にはまると思います。普通の作品には飽きて、新しい刺激が欲しいと思う人には是非観て貰いたいです。」

執筆者

t.suzuki

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