『Mr.BOO! ミスター・ブー』マイケル・ホイが帰ってきた!
80年代、抱腹絶倒の香港アクションコメディの草分け的な存在の映画『Mr.BOO! ミスター・ブー』シリーズの生みの親マイケル・ホイが30年ぶりによみがえる。
ジャッキー・チェンよりも先にアクションコメディというジャンルを世に送り出し現在、65歳とは思えないギャグセンスでマスコミ相手に撮影時の今だから話せる苦労話を語ってくれた。
−−−香港でのトークライブは反響が凄かったようですね。
実は、来年に向けて監督・製作・出演と映画を作ろうと考えています。とのため、トークライブが映画制作のための準備みたいなもので、13,000人の観客の前に1人で立ってみました。
自分のジョークが現在、どこまで通じるのかの挑戦です。ウォーミングアップとしては、観客との対面は、楽しかったです。来月そのDVDが香港で発売されますが、できればそれにも日本語字幕付けて日本でも発売したいですね。
−−−DVDとして30年たった今、発売されることに対して
自分の演じた役は、父親に似ているんです。このキャラクターは、父親を見ていてイヤらしいところや憎たらしいところを取り込んで作ったんです。父が会社から帰ってくると僕たち兄弟に今日会社で辛かったことを話すんです。そんな父の嫌な面だけを集めて作ったんです。自分にとってそんな思い出とたくさんのアクションを合わせて作ったので、思い入れがあります。そして香港では初のアクションとコメディをあわせた作品でもあります。
−−−日本語吹替版には、北野武さんが参加していますが?
知りませんでした、今では有名な方が声優として参加していたなんて、そのキャラクターを理解していただいてうれしいです。
−−−登場人物の作り方のアイディアは?
『新 Mr.BOO! 鉄板焼』の登場人物は、10年前に日本に来日したときの友人に連れて行ってもらった鉄板焼のお店のコックがアイディアで、パフォーマンスをするコックに驚いて、食事するのにあのパフォーマンスはないだろうと思って使いました。
−−−今と昔とで笑いに違いはありますか?
今の映画は、CGをよく使いますが、かっこ良くていいと思いますが、あんまり使いすぎると演じる人間の感情の部分がリアルっぽく無くって、演じる側に必要なのは観客に演技を感じさせないリアルな演技力だと思っています。
『Mr.BOO! ミスターブー』シリーズとは?
’70〜’80年代の香港映画を代表する歴史的なアクションコメディ作品。マイケル、サミュエル、リッキーのホイ三兄弟が繰り広げるドタバタ珍騒動を描いたシリーズ作品。
日本公開では大ヒット作品となり、TV放映では吹き替え版に広川太一郎と当時ではお笑いコンビのツービート(ビートたけし=北野武とビートきよし)が担当で話題に、この吹き替え版を待ち望んでいたファンも多い。香港映画ファンだけでなく、ちょっと古いギャクが今では、爆笑もの間違いなし!
日本公開第1作目では、ソーセージをヌンチャクに仕立てたアクション・シーンや、料理しようと手にしたチキンに体操させてしまうコミカルなシーンなどナンセンスギャグが満載、吹き替えの広川太一郎節も炸裂!
●『Mr.BOO! ミスターブー デジタル・リマスター版』
弱小探偵事務所の所長と助手たちが、次々と難事件を解決?
ホイ兄弟の記念すべき日本初登場作品!!
●『Mr.BOO! インベーダー作戦 デジタル・リマスター版』
テレビ局の売れない専属タレントが、弟の珍発明を使って、人気司会者になるが・・・。日本上陸第2弾!
●『Mr.BOO! ギャンブル大将 デジタル・リマスター版』
詐欺師がギャンブル狂の青年と組んでヤクザから大金をせしめるが…! マイケル・ホイ監督デビュー作
●『新 Mr.BOO! アヒルの警備保障 デジタル・リマスター版』
警備会社の鬼隊長が、社長の息子とは知らずに部下をいびってヒラ社員に降格され…。新シリーズ第1弾
●『新 Mr.BOO! 鉄板焼』
鉄板焼レストランの婿養子が客の美女に一目惚れ!隠れてデートを重ねるが…。マイケル・ホイ単独初主演作
※全作品とも広東語dts5.1chと広東語5.1ch音声を収録。『鉄板焼』を除く全作品日本吹替音声はモノラルで収録。
執筆者
Yasuhiro Togawa