全世界で1億2000万部を突破!1973年のシリーズ第一作発売以来、世界中で最も多くの読者を獲得している冒険小説のひとつ、それが“ダーク・ピット”シリーズ。知力と体力でジェームズ・ボンドを凌ぎ、好奇心と冒険心でインディ・ジョーンズを超える最高のヒーロー、ダーク・ピットが、冒険とミステリー、そして壮大な自然の脅威の中繰り広げられるノンストップ・アクションの真っ只中に観客を誘い込む!映画史に新たなヒーロー伝説の誕生を告げる『サハラ −死の砂漠を脱出せよ−』。
監督はTVシリーズ「TAKEN」で、スティーブン・スピルバーグにその才能を認められた新鋭ブレック・アイズナー。彼の元に『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『スピード』などを手がけたハリウッドきってのヒットメーカーたちが結集した。



この映画を作りたかった理由について
僕はクライヴ・カッスラーの小説の大ファンだった。キャラクター付けから、物語の創造の仕方までね。僕にとってはそれがこの映画のベースとなることが、面白さだった。これほど見事な資料はないし、ダーク・ピットというすばらしいキャラクターがいるのだからね。

マシュー・マコノヒーと仕事をされていかがでしたか?
彼のエネルギーとキャラクターに対する情熱が、この映画に携わる全員を引っ張っていった。彼は一度も遅れてこないし、先に帰ることもなかった。彼は何でもやったし、スタントでも何でもやろうとした。そういう情熱と、リーダーシップがあった。マシューはまさに撮影中もあとも、身を粉にして仕事した。彼の情熱と献身が、僕にポジティブな撮影環境を示し、撮影隊全員の力の限りの献身を作り出してくれた。だからこそ、俳優だけでなく、プロデューサーとしても依頼されたんだ。

ペネロペを配役したことについて
ロハス博士役にペネロペを選んだのは、非常に情熱のある俳優だからだ。この博士は美しいだけでなく、とても知的で、情熱的な女性だ。ペネロペはそういう性質を兼ね備えている。そして彼女はチャンスを怖がらずに引き受ける。そこがペネロペの面白いところだ。役に没頭し、追求し、自分自身を投影しようとする。この映画は肉体的にきついと思う。砂漠の中、暑さの中、嵐の中でも、俳優はいなくてはならない。自分でスタントし、自分で冒険をしながらね。ペネロペは男性陣と一緒にまさにそこにいたよ。

『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』とはどういう映画ですか?
『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』はいろいろなジャンルをミックスしたものだ。なんといってもアクション/アドベンチャー映画だから、観客も本当に楽しめるはずだ。さらに撮影はアフリカに行き、サハラ砂漠で行われたが、驚くべき美しさだ。僕にとって映画のすばらしさの一つは、行ったことのない場所に運んでくれるということだ。実際僕は砂漠の境界線近くで、砂嵐の中、イナゴの大群にもあった。そういう経験は驚くべきものだが、僕達はその世界観を映画の中で表現しようとしたんだ。アフリカを、あの見事な景色を世界に見せようとした。映画という媒体を通してね。つまりアクション/アドベンチャー映画に加えて、旅する気分を味わえる映画なんだ。

執筆者

Kaori Watano

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