夢のような映画が誕生した。1939年のある日、ニューヨークを突如襲う巨大ロボット。そこに現れるのは、ジュード・ロウ演じるスカイキャプテン。『A.I.』でスタイリッシュなジゴロロボットを演じ、『コールド マウンテン』では愛を求めて遥かなる道のりを旅する兵士を演じたジュード・ロウが、今回はイカした戦闘機を乗りこなし、世界を救うスーパーヒーローとなってスクリーンに現れる。そして、ヒロインを演じるのは『恋におちたシェイクスピア』でオスカーに輝いたグウィネス・パルトロウ。彼女が演じるポリー・パーキンスは、好奇心が強く、危険など何のその、第一線に駆け出してスクープを狙う敏腕新聞記者だ。上品なセレブのイメージが強いグウィネスの今回の演技は、彼女の隠れた魅力を存分に引き出している。革新的な映像プロジェクトで贈る壮大なSFアクション・アドベンチャー『スカイキャプテン —ワールド・オブ・トゥモロー—』。

2004年11月27日より、日劇3他全国東宝洋画系にてロードショー



−−−今回、長編初監督ということですが、どうでしたか?
実際見たいと思う映画に人は投資してくれるものだとわかった。でも僕は全然期待していなかったんだ。今その考え方は少し変わってきたかな。でも僕達は独自の方法でやっていこうとずっと話し合ってきた。だから伝統的な映画製作方法とは違う方法で何かしてみようとした。時代の流れに逆行するような方法でね。でもそれは伝統的な2次元のアニメーションや実写映画ではなかった。その二つの世界がぶつかり合う世界だったんだ。

−−−ブルー・スクリーンで行った撮影について教えてください。
特徴としては、全ては後から付け加えられるということだ。『スター・ウォーズ』のような映画であってもブルースクリーンをかなり使っている。恐らくショットごとに入っているだろう。それでもやはり彼らはロケにも行くし、セットも建てるし、小道具も作る。僕達は一度も一つのサウンドステージを出ることはなかった。映画全てが、一つの小さな空間で撮影された。俳優が肉体的に触ったり、持ち上げたりする物を除いて、その空間には何も置かれていなかった。

−−−今回の豪華キャストについてはどう思っていますか?
この映画にジュードやグウィネスが参加してくれたことが、最高の贈り物だった。 僕の苦労を減らしてくれたからね。彼らは感覚的にすっと入り込んでくれた。とても楽に演技してくれたよ。撮影環境のことで不服を言ったことは一度もなかった。ジュードは特に、集中力がさらに増しているように見えたね。彼も言っていたが、時々セットの中で無感覚になってしまうことがあると。セットに頼るからだ。でもこの映画では、頼れるものは自分だけだった。

−−−撮影を終えた感想は?
これだけの成果が上がったのは俳優のおかげだし、他の俳優ではできなかっただろう。この撮影方法は、考えてひるんでしまってもおかしくないものだ。文字通り、無対象の演技だからね。俳優は自分で想像しなくてはならなかった。だからこそ、彼らのしてくれたことは驚くべきことだったと思う。

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