娘は生きていた!?
『キル・ビルVOL.1』のラストを飾るビルの不気味なセリフから約半年、世界が待ち焦がれる『VOL.2』にファンの期待は高まる。遂に復讐は達成されるのか?その使命を果たすべく、残りのメンバーを探す旅を続けるザ・ブライド。主人公ザ・ブライドを演じるユマ・サーマンのインタビューをお届けします。

『キル・ビル Vol.2』は2004年4月24日より丸の内ピカデリー1他全国ロードショー


Q.『Vol.2』はどんな映画ですか?
A.私の演じるザ・ブライドにとっては、「キル・ビル」はひとつの長い旅なのよ。『Vol.2』はちょうど彼女も長旅の疲れが出始めるところ。「Vol.1」での青葉屋での大掛かりな戦いを経て、ヴァニータ・グリーン(ヴィヴィカ・A・フォックス)を殺して…。でも『Vol.2』では、さらに強敵が待ち受けていて、ゆっくりと作品の雰囲気が変わっていくの。少しずつ、肉体的な戦いから精神的な戦いへと移行していくのよ。

Q.「Vol.1」と『Vol.2』はどちらが好きですか?
A.ひそかに『Vol.2』の方が「Vol.1」より好きかも、と思っているくらいよ。 2つの映画はとても違うわ。「Vol.1」は奇想天外で、劇的。そしてテンションが高くて、ワイルドで、凄いファイト・シーンが繰り広げられたわ。でもストーリーの大部分は『Vol.2』にあると思うの。

Q.『Vol.2』では、あなたが演じる主人公ザ・ブライドという人物について、より多くが語られていますね?
A.そう。『Vol.2』ではブライド自身のことや、その背景が明らかになっていくの。バド(マイケル・マドセン)はすごい魅力を放っているし、ブライドの宿敵であるエル・ドライバー(ダリル・ハンナ)とはヒステリックなバトルが繰り広げられるわ。そして最後にはもちろん、信じられないほど激しい、ビル(デヴィット・キャラダイン)との対決もね。

Q「Vol.1」に引き続き、『Vol.2』でもカッコいいアクションシーンがたくさんありましたが、今回の殺陣シーンの見どころは?
A.「Vol.1」では大勢の敵との戦いがメインだったのに対して、『Vol.2』ではもう少し個人的な一対一の戦いが多くなるの。その中でもエル・ドライバー(ダリル・ハンナ)との戦いのシーンが一番楽しんでもらえると思うわ。とても笑えるキャットファイトなのよ! 延々と続くし(笑)。小さなトレーラーハウスの中で、所狭しと戦う様は、昔風な女の子同士の戦いに見えて面白いわよ。

Q.『Vol.2』やはりアクションシーンの撮影は大変でしたか?
A.そうね。でも、「Vol.1」をこなしたあとだったから、『Vol.2』はそんなに大変でもなかったわ。もう慣れてしまっていたの。ダンスを覚えるみたいにね。でも、エル・ドライバー(ダリル・ハンナ)との戦いは撮影に3週間もかかったのよ! でも、完成したものを通してみたらば、すごくスピードがあった。とても楽しんで観れた2時間だったわ。

Q.カンフーのトレーニングは楽しかった?
A.カンフーは楽しかったわ! もう懐かしいわね。いっしょに練習したチームも、教えてくれたマスターも、トレーニングの日々も、とても懐かしい。恋しいわ。

Q.今回は前作に比べてセリフが多いドラマ中心の展開でしたが、いかがでしたか?
セリフの多いドラマを演じることは、女優として最高の喜びよ。これも、私の身に染み付いているから、特に難しいとは感じなかったわ。言葉や感情、そのキャラクター特有の個性を表すのは楽しいものよ。

Q.「キル・ビル」に参加したことによって、あなたの女優人生は変わりましたか?
A.映画がまだ公開されていないから、それは何ともいえないわ(笑)。でも、クリエイティビティーを刺激される、とってもチャレンジングな映画だったわ。すべてのスケールがとにかくケタ外れだったから、この映画全体がひとつの大きな戦いだったの。時間的にも精神的にも肉体的にも。だから人としてもとても成長できたわ。それが普通の映画にはない、この作品ならではの素晴らしいところだったと思うわ。

Q.これから『Vol.2』を観る日本人へ向けてメッセージをお願いします。
A.日本の皆さん、こんにちは。ユマ・サーマンです。キル・ビル完結編である『Vol.2』を公開することが出来て嬉しいわ。みなさん、是非劇場に行って楽しんでね。

執筆者

YASUHIRO TOGAWA

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