娘は生きていた!?
『キル・ビルVOL.1』のラストを飾るビルの不気味なセリフから約半年、世界が待ち焦がれる『VOL.2』にファンの期待は高まる。ストリップ・クラブの用心棒をしながらトレーラーハウスで生活するビルの弟バドを演じるマイケル・マドセンのインタビューをお届けします。

『キル・ビル Vol.2』は2004年4月24日より丸の内ピカデリー1他全国ロードショー


Q.クエンティン・タランティーノとの仕事について思うことを教えてください。
A.「レザボアドッグス」(1991)を一緒にやってから約10年経つ。
また一緒にやるということに期待は高まっていたよ。

Q.脚本を読んだ時、どう思われましたか?
A.初めて読んだとき、他のタランティーノ作品と同様、
いや、それらを超えるものだと思った。ぶっ飛んだよ。

Q.タランティーノの映画の特徴は?
A.彼の映画には常に、絶妙な実社会の引用が含まれている。
それはアメリカ人全体が自覚するところとなり、隅々まで浸透していく。
アメリカの文化の一部になっていくんだ。

Q.ストーリー・テラーとしてのタランティーノについてどう思われますか?
A.彼は、ストーリー・テラーとしての素晴らしい知性を持っている。
アイデアが常にとめどなくあるんだ。
そしてそれらを、完全に彼独自の方法で表現する。
彼の映画で役を演じることは、まるで旅みたいだ。
登場人物の感情を、その役を演じている中で経験していく。

Q.クエンティン・タランティーノの考え方について何か思うことはありますか?
A.彼の思考のリズムには、引き込まれずにはいられない。
惹きつける力がものすごく強いから。
それが彼の持つ才能であり、それゆえに、
彼の作品が人々に受け入れられて共感を得ている。
彼のマネを誰もがするけど、正直、誰もそれに成功してはいない。
だけどそれは、ミラーボールのように燦然と輝く、象徴的な監督の証なんだ。
ビリー・ワイルダーや、ヒッチコックのようなね。

執筆者

YASUHIRO TOGAWA

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