失踪した教授が14世紀から放ったSOS!彼を救うため歴史の中へ旅立て!
フランスの修道院遺跡で信じられない出来事が起こった。14世紀の地層から現代の製品としか思えないメガネとレンズ、そして”Help Me 1357/4/21”と書かれたメモが発掘されたのである。それは失踪した発掘チームのリーダー、ジョンストン教授が、歴史の渦中からチームの教え子たちへ放ったSOSだった…。

最新のハイテク理論、驚異のイマジネーション、迫真のスペクタクルが完全融合。『タイムライン』は、SFスペクタクルの歴史に新たな1ページを刻む超大作である。
原作者であるマイケル・クライトンのインタビューをお届けします。





—『タイムライン』はどんな物語ですか?
この作品は世紀を超えた救助劇であり、ラブストーリーの要素も盛り込んだ物語だ。
教授のことを慕う人間が集まり、14世紀へタイムスリップして消息を絶った教授を現代へ安全に連れ帰るために、驚くべき救助へと自ら進んで出かけていくんだ。

—本作の原作である小説『タイムライン』の物語の起源について教えてください。
光り輝く鎧に身を包んだ騎士が存在した時代の物語について描いてみたかったんだ。
そして、その時代が本当はどんなものだったのかを理解したかった。
この映画で描かれる現象やキャラクター達は、見事にそれが再現されている。

—歴史的見地における14世紀について教えていただけますか?

一般的には百年戦争と呼ばれている時代だ。
この戦争はイギリスとフランスのあいだに起こり、百年間続いた。非常に奇妙な時代で、両国が地理的に近かったせいで、イギリスはフランスのかなりの土地を所有していた。この映画の物語が起こったところは紛争が絶えない地域。100年のあいだイギリスに所有されたり、フランスに所有されたりして定まらなかった。この時代は絶え間なく戦争が起こっていた時代だったんだ。
フランス軍とイギリス軍が戦い、地域には法秩序がなく、住民が戦いに行っているあいだ、強盗や追いはぎの群れが町を襲い占拠した。つまり決して終わりのない「戦いの時代」だったんだよ。

—リチャード・ドナー監督と一緒に仕事をされた感想は?

リチャードのことはずっと前から知っている。たしか彼が『スーパーマン』を撮っていて、僕が別の映画の撮影のために待機している頃からだと思う。
いつか二人でいっしょに何かを作りたかった。僕は彼ならきっと面白い『タイムライン』を作ってくれると信頼していたし、彼はそれができる人だ。
これは僕が起こって欲しいと望んでいたことだし、原作を書いて以来、何年も待ち望んでいた映画だよ。

2004年1月17日(土)より、日劇1他全国東宝洋画系拡大ロードショー

執筆者

Yasuhiro Togawa

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