漢方をテーマに、日中国交正常化三十周年記念作品として、日本と中国が共同で制作した映画『王様の漢方』(配給:アスミック・エース/エデン)。その日本での公開初日にあたる10月12日、シャンテシネ、シネマスクエアとうきゅうで、舞台挨拶が行われた。


舞台挨拶には、ゲストとして主演のチュウ・シュイとニュウ・ポ監督が出席。その歴史や概念、精神を映像を通して、中国以外の国の人々…日本人にわかりやすく、かつエンターテイメントとして楽しく描くには難しい題材を見事に描いたこの映画は、見て、笑って、泣いて、気がつけば心が癒されているものに仕上がっている。

シネマスクエアとうきゅうでは、漢方生薬の数々を場内ロビーに展示。映画館自体が、生薬の香り漂う漢方空間に変身! 健康茶の試飲や、入場者プレゼントもあり、こちらも多くの映画ファンの注目をあびていた。

このほか、映画公開を記念し、フォーシーズンズホテル椿山荘 東京・中国料理「養源斎」では、始皇帝や西太后も食べた「至高の味」を堪能できる特別メニューを10月31日まで出すほか、ゲストを招いた日中友好薬膳ディナーなどイベントが盛りだくさん! 公開劇場情報ほか詳しくは公式Webサイト(http://www.kampo-movie.com)をご覧ください。

最後に、シネマスクエアとうきゅうで行われた舞台挨拶から、コメントの一部を紹介する。



■コメント
ニュウ・ポ(監督)
私の祖父が漢方医で、子供のころ病気になると漢方薬や針などで病気を治してくれました。そのころは特に漢方を意識してはいませんでしたが、大人になってから「現代人は、体の病より心の病が多いな」と思い始め、漢方の精神の「平常心」…病は気からというところから、この映画制作を思いつきました。それを描く場所として、中国と、中国と深い文化交流のある日本を選びました。

漢方を映画で表現するのはとても難しかったですね。でも、どうやって面白くそれを伝えるかを考えながら作ってきましたが、今日のお客さんの反応を見てとてもうれしく思います。

チュウ・シュイ(リ・レン 役)
日本の俳優さんと共演して映画を撮るのは、『大地の子』に続いて2作目です。作品の中で漢方医に見えましたでしょうか?(笑)。ありがとうございます。

執筆者

TAISUKE SAITOU

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