『自殺サークル』『殺し屋1』など、数々の話題作を提供し続けるオメガグループが、新しい作品『ダメジン』を制作。

「ダメジン」とは読んで時のごとく「ダメな人」のこと。「毎日、一生が夏休みがいい」と、その日暮らしをしている自由人たちが、ひょんなことから「永久の夏休み」を求めインドに行くため、あれこれと活動をするが…という、夏の暑さがぴったりなコメディ風作品だ。

今回は、佐藤隆太(リョウスケ 役)、市川実日子(チエミ 役)、緋田康人(ヒラジ 役)、温水洋一(カホル 役)ら出演者と三木 聡監督に、8月27日の撮影途中にインタビューを行ったので、コメントの一部を紹介する。






コメント
佐藤隆太(リョウスケ 役)
「ダメジン」は、毎日が夏休みのように自由奔放に生きている人たちのこと。リョウスケは25歳の青年で、ヒラジとカホルの3人で一緒に住んでいてダメな生活をしているんです。でもその暮らしの中で何か変わりたいと思っていて、心の変化がどうなっていくのかが、リョウスケの見どころだと思います。

コメディ(?)風な映画は初めてに近く、こういう作品にこれからもなかなか出会うことはないでしょうから、すばらしいおかしな作品に出られてうれしいです。一応初主演ということになっていますが、個性的なキャラクター揃いで、みなさんに色々と教えていただいている感じがします。

出演を決めた理由は、台本を読んだときに面白いと思い、監督とお会いしたときにノリが合ってすぐに決めました。楽しく演じさせていただいています。

緋田康人(ヒラジ 役)
ヒラジは、一言で言えば「怠け者」ですね。自分もそうなので、ちょうどいいかな(笑)。自分でも思い当たるところを意識して、逆に楽しんでいます。

温水洋一(カホル 役)
カホルは主体性がなく、他人にすぐ追従してしまうキャラクター。目的意識もあまりないですし(笑)。この映画は、昔から監督といっしょに考えていたものなので、特に役作りをしたことはないです。

市川実日子(チエミ 役)
チエミは、心のおもむくまま真っ直ぐ行動するタイプで、素直な女性だと思います。今までやってきた役とは大きく違うタイプの役で、出演を決めたのは、監督とお会いしてこの映画に対する愛情を強く感じたからです。

撮影に入る前にリハーサルをしていたので、みんな役は出来上がっていましたね(笑)。
三木 聡(監督)
「ダメジン」は、社会の中でドロップアウトしているけれど勝手に生きている奴らですね。映画では架空の街に住む変わり者たちに、リョウスケとチエミの二人が出会うことで少しずつ変わりながら物語が進行しています。

今日の撮影は「鍾乳洞から帰ってくるときにリョウスケの靴の紐が切れてしまい、野原のによく埋まっている紐を捜して紐を通す」シーンを撮りました。たぶんほかの映画では割愛しているところでしょう(笑)。

撮影は順調で、役者もみんなすばらしく面白い人たちでスタッフも優秀ですから、監督は何もすることなくどんどん撮影が進んでいくという。8月15日から撮影を始めて、撮影予定期間は20日間で、いまはまん中を少し超えたところにきています。今まで何度か雨はありましたけど、いい天気が多く「暑くてダメ」な雰囲気は上手く出ていると思いますね。

執筆者

TAISUKE SAITOU