おしとやかな可愛いシスター3人組が、弱き者達を助けるべく立ち上がる、新感覚ポップ・アクション『シスターBOMBER!』が完成した。小池栄子さん、北川えりさん、勝村美香さんというまさに今が旬の3女優が、『チャーリーズ・エンジェル』ばりのアクションを展開する本作は、約30分のエピソード3本という形態は、昨今流行のショート・フィルム・ムーブメントの一つの姿とも言うべきものであると同時に、ブロードバンド時代という新たなエンターテイメント発信形態を見据えたバップによる、魅力あるムービー・コンテンツ企画“BBシネマ”の第1弾として企画・製作されたものである。
 本作の完成発表会見が、7月4日飯田橋ツイスターにて開催され、メイン・キャストをつとめる3女優が、厳かなシスター服&セクシーアクションヒロイン風の衣裳で登場、作品の魅力をアピールした。

$navy ☆『シスターBOMBER!』は、2002年7月18日よりYahoo!BBにてCONFFESION:#1の配信がスタートし、以後2週間毎に#2,#3が追加配信。そして今年の冬には、特典満載のビデオ&DVDのリリースが予定されている。$








 ステージに、しとやかな尼僧服姿で登場したメイン・キャストの3人。勿論、3人ともシスター服は今回が初体験だ。「嬉しかったけど、神聖なものなので着ていいのかな…?って躊躇いはありましたが、作ってもらったものなので着心地がいいです」(小池さん)。そう、本作のために特別に誂えられたこの衣裳、うっかり他の二人の衣裳を間違って着ちゃうと、胸がゆるゆるだったりきつかったりと大変なことになるとか(笑)。因みに、この日会見が行われた飯田橋・ツインスターは、3の舞台として囚われの身となった3人が、大アクションを展開したのだそうだ。そう聞かされると、色々想像逞しくなってしまい、3を観る楽しみがいやますと言うもの。それでは、まず3人それぞれから、演じるキャラクターについて語ってもらおう。

小池栄子さん(アオイ役)——舞台となるきらぼし園を切り盛りするおかみさんみたいな感じで、兎に角子供が好きで、過去にちょっと男の人との間に色々あったのかな…というのがあって、男の人はちょっと苦手な役。二人とは面白い繋がりがあって、その出逢いも面白い。純真な役ってことで、もう恥ずかしかったですよ。凄く絵的には綺麗でイメージ映像的なものが多く、自分で笑っちゃうような感じです。私生活でもあまり若さが無い感じなので(笑)、あんなにはしゃいだのは久しぶり。キャハッ、キャハッ、と笑ったのなんていつ以来かな?

北川えりさん(ミサ役)——男勝りの強い女という感じで、バイクを乗り回したりもして、すごく楽しく撮影させていただきました。きらぼし園に迷い込んできた男の子がいて、親からあまり愛情を受けていないその子を、身寄りの無い自分とダブらせて育てていきます。3人の中では、挌闘的には一番の名人という役なので、すごくプレッシャーでしたが、爽快な気持ちで終わる物語に仕上がりました。

勝村美香さん(ユウカ役)——すごい甘えん坊で何もできなくて、でも頭はいいみたいなちょっとアンバランスな性格なんです。事件が起きるたびに、何もできずにあたふたして頼っちゃうみたいな、三人姉妹なら末っ子見たいな役柄ですが、仕上がりを見て満足しています。

Nacky総合監督——この企画では、3人それぞれの今までのイメージを覆そうとしたんです。小池さんはすごく強くてというところを覆してみて、お母さんっぽい役を、北川さんはお嬢さんっぽいイメージだったところを、ほとんどやる気!みたいな役を、勝村さんは戦隊ものなどでやはり強いイメージがあるので、アホっぽいけど聡明なイメージにしてみました。

 このちょっと意表をついたキャラクター設定は、3人それぞれのファンにとっても、新たな魅力を知る絶好の作品になっているようで期待が高まる。なお、各エピソードはそれぞれにメイン・キャラクターが設定され、CONFFESION:1はユウカ、2はミサ、そして3はアオイがそれぞれ主役を務めるそうだ。










 ここで3人の出演者は一旦衣裳チェンジのために退場。変わって、本作のプロデュースをしたバップの近藤博氏、配信元となるYahoo JAPAN メディア事業部部長の宮坂学氏、そして引き続き登場の総合監督のNacky氏により、本作の企画意図や配信等についての説明と質疑応答が行われた。ブロードバンドという新たな発信形態故に、製作に当たっても新たな方法論が取り入れられている。一つは、画面の点。TV放映では現場の90%の絵しか流されないのに対し、ブロード・バンドでは100%の絵が流せる。それを意識した画角を採用するとともに、パソコンという画面が小さい環境での視聴を意識しよりの画を多様し、またほぼ全編に音楽を流し、TV同様に手軽に観れる故にシビアなお茶の間の観客にあきさせずに見せる工夫を凝らしたという。製作費は約2千万円。

Nacky総合監督——2千万円と聞き、ショボイな…と思ってらっしゃる方もいるかと思いますが、現場には新しいことをやろうという空気がありました。インターネットという世界中の人々から観てもらえる土壌にあげてこられたことは、すごく有り難いなと思います。

 エンターテイメントは国境を超えると言いながら、実際に映画という形で各国の配給ルートに乗せるには、それなりの準備と労力が強いられるもの。しかし、インターネットを介した配信なら、それこそ電話線とマシン等の環境があればいかなる国でも視聴が可能になる。これは、観る側・作る側双方にとって実に画期的な状況が展開しつつあるということなのだ。

 この後、ステージには再び3女優が登場。今度は厳かなシスター服から、作品のもう一つの面をイメージした、セクシーな衣裳で会場のマスコミ陣を魅了する。なお、本作配信を記念してYahooオークションでは、直筆サイン入りの撮影台本と撮影に使われたロザリオをセットしたものが、チャリティー・オークションとしても開催される。3人はこの場で、一人一冊づつサインを行うと、最後にこれから作品を観る方へ向けメッセージを。

小池さん——アクションの面白さもありますけど、一話一話とても感動できるお話になっておりますので、是非皆さんに観ていただきたいと思います。好評だったら、第2弾、第3弾とやっていきたいと思いますので、観たらご意見宜しくお願いします。

北川さん——私はこの仕事を初めて、若い方とかと一緒に仕事をしたりで新しいものに挑戦していくのがすごく面白くて、パワフルで、自分自身もそういう気持ちで色々な新しいことに挑戦していきたいなと思っています。今回は、インターネットでお茶の間で観れますので、自分自身でも家で観るのを楽しみにしていますので、皆さんも是非見てください。

勝村さん——『シスターBOMBER!』はなかなか無いジャンルの映画と言うか…だと思います。アクション映画は私も初挑戦だったのですが、これからこういうアクション系の作品が増えていくと、観る人も熱くなれるんじゃないかと思ってます。そういう意味で、この映画がインターネットで流れたりできるようにしてもらいたいなと、期待しております。ありがとうございました。

執筆者

宮田晴夫

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