日米同時公開まで約1ヶ月。5年前の興奮を凌ぐ笑いとスケールへの期待も膨らむ『メン・イン・ブラック2』の主要キャストが来日、フォーシーズンホテル・椿山荘にて記者会見が行われた。メンバーは名コンビの再結成に、さらなるかけあいの冴えが楽しめそうなエージェント“K”役のトミー・リー・ジョーンズさん&エージェント“J”役のウィル・スミスさん。そして、セクシーでなおかつとっても危険なエイリアン・セーリーナとしてシリーズに初参戦するララ・フリン・ボイルさん。そして、会見の冒頭では、ベテラン俳優からもその大物ぶりが話題となったパグ犬エージェント“F”のフランク君も一瞬登場。撮影前後には、パグ犬AIBOに代役をさせるなど、その大物ブリは噂どおり?

$navy ☆『メン・イン・ブラック2』は、2002年7月6日(土)より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー公開!$










Q.ご挨拶をお願いします。
ウィル・スミス(WS)さん——コニチワ、ヨウコソ。こんなに集まってくれてありがとう。びっくりだよ。特別な人間になったようで、とてもいい気分だね。
トミー・リー・ジョーンズ(TLJ)さん——東京に再び戻って来て、こうして皆さんに逢えてひじょうにハッピーだ。皆、『MIBⅡ』を観る準備は出来ているね。何度も観てください。こんなに笑える作品に関係できたことを、とても誇りに思ってるんだ。
ララ・フリン・ボイル(LFB)さん——今回は本当に素晴らしい経験をさせてもらって嬉しく思っています。『MIBⅡ』で私がここに来るのはちょっとそぐわなくないかしらとちょっと不安もあったんですが、今回日本に来日できて嬉しく思っています。

Q.ウィルさんは、前回同様今回も主題歌を手がけられてますが、今回の曲はロック・アプローチが強い斬新な曲になってますよね。それは、映画全体のイメージからでしょうか?
(WS)——この曲は撮影中に書いたものなんだ。色々な場面からもインスピレーションを受けているし、兎に角これまで自分が作った曲とは全く違うものを作りたいという気持ちが一番強かったね。レコーディングは60人編成のオーケストラを使い、ビッグバンド風でドラマチック、これまでにない曲に仕上げたんだ。

Q.トミーさんは日本が大変お好きとのことですが、日本のどういったところに惹かれますか。
(TLJ)——それを話し出すと3・4日かけても語り尽くせなくなってしまうくらいだが、僕は日本の文化の面について興味があるんだ。欧米との接点になる部分のね。デザイン、映画様々な面で日本の影響は海外に出ていると思うし、そうした部分だね。

Q.前作が世界中で大ヒットし、大半のスタッフ・キャストが変わらない中、今回ララさんが新たに参加されたということで、プレッシャーのようなものはなかったですか?
(LFB)——大成功した作品に新たに参加するということは、普通ならすごくプレッシャーを感じても不思議ではないですけど、私の場合運が良かったのは、少なくとも私がセットにいた間は周りの人たちはエゴを出さなかった感じでしたので、リラックスして溶け込むことが出来ました。勿論、少しは不安もありましたけどね。










Q.ウィルさんは、ミュージシャンそして俳優として大成功を収めらてますが、その鍵とはなんでしょうか?
(WS)——この耳がポイントなんだよ。女性はこの耳にイチコロなんだよ(笑)。冗談はさておき、僕は常にパーフェクトを目指す努力をしているんだ。パーフェクトでなかった時は、僕のせいじゃないって言えるようにね。

Q.トミーさんは、ご自身のアイデアなどで作品の決め台詞を付け加えられることで知られてますが、『MIBⅡ』ではいかがでしょうか?
(TLJ)——今回の作品では「ここが私の」と明確に言えるところはないかな。何より脚本が良く書けていたし、リハーサルを行う時間的な余裕もあってそれを経て皆がアイデアを出したものを監督が纏めていったんだ。だからこれは、皆の作品。例えばエピローグ部分に関しては、ウィルと私、リップ・トーン(“Z”役)、バリー・ソネンフェルド監督、ライター、プロデューサーがアイデアを検討しあって完成しあったものなんだ。だから、万が一そのエピローグが面白くなかったら、それは僕だけの責任じゃないよ(笑)。

Q.ララさんは今回ひじょうにセクシーなエイリアンという役どころでしたが、もしまたエイリアンを演じることになったら、どんな風に演じたいですか?
(LFB)——そうね、ただ女性であってエイリアンの役ってあんまりないと思うから、考えたことないですね(笑)。今回はセクシーなエイリアンであって敵役ということで、ひじょうにユニークだと思いました。女性がタフに男性と対等に渡り合う役って、女らしさが無くなりがちだと思うんですが、今回は監督とも話し女性らしさ、可愛らしさを残した上で、憎らしさ、セクシーさを充分に活かせる役づくりを心がけました。

Q.「動物と子供には勝てない」という話がありますが、今回パグ犬エージェント“F”との共演はいかがでしたか?
(WS)——彼はフランクと言うのだけど、わんダフルな役者だよ。時間には遅れるわ、トレーラーも専用のものを持ってる大物。傲慢で偉ぶっていて、一緒に読み合わせもしてくれないんだ(笑)。流石に失礼な物言いをした時には、僕の方で言い聞かせてやったけどね。
(TLJ)——そう、彼は自分のイメージを気にしすぎる、エゴの強い役者だよ(笑)。
(WS)——でも、僕たちはフランクの悪口を言いにきたわけじゃないんで、彼はとてもいい奴だと言っておくよ。来年はロバート・デ・ニーロと共演するらしいし、ますます彼には頑張って欲しいと思っているよ。ただ、彼も可愛そうではあるんだよね。犬の役ばかりで(笑)。タイプ・キャストを打ち破っていかないとね。

執筆者

宮田晴夫

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