『エクスドライバー Nina & Rei Danger Zone』舞台挨拶
企画・原案・キャラクター原案、藤島康介。バンダイビジュアルより全6巻の OVAと1巻のミュージッククリップ集が好評発売中の作品『エクスドライバー』が、劇場映画化。5月6日(月・振替休日)に、同時上映短編作品『エクスドライバー Nina & Rei Danger Zone』の舞台挨拶が、シネリーブル池袋で行われた。
今回は、ゲストとして出席した根谷美智子、金月真美ら声優と、ワタナベシンイチ監督のコメントを紹介する。
■コメント
根谷美智子(ニナ・A・サンダー 役)
OVAでのニナは、オペレーターとして司令室から動かなかったので、この『エクスドライバー Nina & Rei Danger Zone』で、外に出て活躍できたことがまずうれしかったですね。
私は、自動車の運転免許は持っていないんですけど、自動車の運転が上手いキャラクターを演じることが多いので、そのときの経験をふまえてアフレコに臨みました。
劇場版の舞台はOVAより少し前のお話ということで、ニナやレイ、宗方たちも少し若く描かれています。最初に演じてみて、スタッフに確認したらOKをいただけたので、安心しました。
千葉繁さんの演技については…マーク役が千葉さんと聞いたときから「すごいんだろうな」と思っていましたけれど、アフレコの前に真剣に黙々と台本を読まれている千葉さんがいざ演技を始めると気持ち悪いくらいすごく、マークに追いかけられるニナの実感が強く湧いて演じやすかったですね(笑)。
お話では、二人が車に乗っているシーンが、スピード感があって好きですね。ほかにも、「ニナが彼氏を山に置き去りにしてきたことがある」とか、今まで語られなかったニナのことを喋っているところが面白かったです。
金月真美(風間レイ 役)
劇場版のレイは、ニナのナビゲーター役としてハチャメチャに活躍しています。こういう役は初めてだったので、アフレコは楽しかったです。
OVAでレイは、ドカティ900に乗っているクールで落ち着いたお姉さんでした。劇場版はその前のお話で、「OVAと劇場版の間に何があって落ち着いた性格になったのか」は分かりません(笑)。また、地図をみたりするのは不得意なので、レイはすごいなぁと思いました(笑)。
今回は、若いころのレイということでしたけど、年齢を若くすることはあまり考えていませんでした。大人になったクールなレイとは違う、別の魅力を持ったレイを表現できればいいかなという感じでしたね。
楽しかったシーンは、ニナとレイの駆け合いですね。台本を読んだときから面白く笑ってしまったくらいです。
ワタナベシンイチ(監督)
今回の二人は18歳くらいの設定で、お二人には「なるべく若く」と伝えました。
劇場版を作るにあたっては、「本編じゃない短編だから、何をやっても怒られないんじゃないかな」と思い(笑)、ヘンタイのマーク役に千葉繁さんを起用したり、好きなようにやらせていただきました。ヘンタイ役と言ったら千葉さんしかないでしょう! アフレコでは「どこまで演じてくれるかな?」と楽しみにしていました。でも、ちょっとやりすぎだったかも。あそこまでは頼んでいませんでした(笑)。
個人的にもクルマが大好きで、『エクスドライバー』の本筋は本編で描かれているので、それ以外の部分で遊べることを精一杯詰め込もうと思い、25分間で500カットを使い描いてみました。普通のテレビアニメの倍ぐらいですね。
この前に行われた『エクスドライバー the Movie』公開初日舞台挨拶では、小林由美子に「『エクスドライバー Nina & Rei Danger Zone』もちゃんと宣伝しておけよ! 宣伝しないとお仕置きだぞ」と連絡をしておいたんですけど…あれじゃあダメですね、お仕置きします(笑)。
執筆者
TAISUKE SAITOU