99年の公開時には香港若手スターの競演に香港アクションとSFXの融合が大きな話題を呼んだ『ジェネックス・コップ/特警新人類』が帰ってきた!シリーズ第2弾となる『ジェネックス・コップ2』ではスティーブン・フォン演じるマッチ、サム・リー演じるエイリアンといった前作からのキャラクターは、それぞれの持ち味はそのままに、しかし人間的には大きな成長をみせ、米国が開発した警察ロボットRS1を巡っての陰謀に立ち向かっていく。そんな続編に、新たに登場するキャラクター、エディソンという大役で映画デビューを飾ったのが、人気・実力とも最高の新人として評判画高く、今年の東京国際ファンタスティック映画祭では『ファイナル・ロマンス』も上映されるエディソン・チャンだ。
 11月17日からの『ジェネックス・コップ2』ロードショー公開を前に、エディソン・チャンさんが来日を果たし、10月27日にはキネカ大森にて開催された、特別先行上映会に参加した。この日の上映会では、エディソンさんが舞台挨拶を行うのみならず、参加者にはエディソンさんからその場でサインを貰えるサイン会も併せて開催されるとあって、全席ソールド・アウト!立ち見もでる大盛況だった。










 会場内を埋め尽くした観客は、年齢層は広いもののその男女比はほぼ全員が女性と言ってもいいくらい。たった今、観終ったばかりの『ジェネックス・コップ2』に満足気でありながらも、これから登場する生エディソン・チャンさんへの期待がそれすらも上回っている様子だ。そして、司会の方の音頭にあわせて観客一同が「ワン・ツー・スリー!エディソ〜ン!」呼びかけると、晴れやかで悪戯っぽい笑顔を浮かべてエディソンさんが舞台に登場した。黄色い嬌声が場内に響き渡る中、「皆さん、コンバンワ。私がエディソンです。宜しくお願いします。」と先ずは日本語で挨拶。続いて今回の映画について語った。「『ジェネックス・コップ2』を気に入ってくれて有難う。そして応援してくれて、どうも有り難う。撮影は兎に角タフでした。朝早くから行われ、アクション部分もかなり自分で演じていて、爆発シーンなどかなり危険にもさらされました。でも、ガラスを突き破るシーンとか危険を冒してまでやっと完成させた作品なので、嬉しいです」。
 会場のファンが手をふったり、呼びかけたりするのに気づく度に、にこやかに手を振り返し、おどけてみせるなどファン・サービスにも熱心なエディソンさん。続いて行われた、会場のファンからの質問タイムでも「日本と香港のファンの違いは?」「雪が降らない香港住まいなのに、スノーボードはどこで習ったの?(『ファイナル・ロマンス』で見事なスノー・ボーダーぶりを披露しているのだ)」「休日は何をして過ごしてるの?」といった問いかけ一つ一つ丁寧に答えていた。因みに、現時点での新作はダニエル・ウーと撮り終わった『プリンセスD』、11月8日にプレミア公開が行われる作品などが待機中。また、アンディ・ラウとの競演作も準備中で、その作品ではブレイク・ダンスを踊るシーンもあるとのこと。また、特に誰と組みたいということではなく、映画の仕事をやっていられれば嬉しいというエディソンさんだが、先ごろ新作で共演を果たしたセシリア・チャンはいい女優さんで、また共演してみたいと思ったそうだ。また、来年以降のスケジュールの話の中で、「東京かロスで、映画のクラスを取りたいと思っています。というのは、32・33歳くらいで俳優業は引退して、監督業に専念したいと思ってるんだ」という話はファンにはちょっと衝撃だったようだけど、逆を言えば映画との本格的な関わり方をしっかり考えているエディソンの、単なるアイドルではない真摯な姿勢が感じられた。勿論、これは将来的な話であって、演劇や歌のレッスンも続けていくし、具体的に決まっているわけではないけど、声がかかれば日本の映画にも出てみたいと語ったエディソンさん。まだまだ、これから俳優としての彼の活躍ぶりをファンに見せ付けてくれることだろう。
 質疑応答に続いては、お待ちかね会場のファンとのサイン会。CDやオリジナル・ポスターを用意した熱心なファンも含む一人一人に丁寧にサインを行い、ファンとの短くも楽しい交流の一時だった。

 なお、『ジェネックス・コップ2』は、11月17日よりキネカ大森にてロードショー公開される。

執筆者

宮田晴夫

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