峰倉かずや原作、エニックス「月刊Gファンタジー」連載の人気作品『幻想魔伝 最遊記』。8月18日(土)、その劇場版の公開を記念し、渋谷シネパレスで初日舞台挨拶が行われた。

草尾毅の司会のもと、関俊彦、保志総一朗、石田彰、平田広明ら出演声優と、伊達勇登監督、劇場版から音楽を担当した千住明が登場。玄奘三蔵 役の関は「劇場版の形で、新しい『最遊記』の世界が出来上がっている。中でも4人が4人とも「周りが全部敵」というサスペンスは、楽しみにしてほしい。作品のテーマになっている「オレンジ色の紙飛行機」は、注目」とコメント。

作品の見所や感想を一言述べるたびに、満席の客席から歓声が湧き上がり、さらなる展開が期待できる盛り上がりのうち、舞台挨拶は終了した。

劇場版『幻想魔伝最遊記 Requiem〜選ばれざる者への鎮魂歌〜』は、渋谷シネパレスほか、全国松竹系で好評公開中。


峰倉かずや原作、エニックス「月刊Gファンタジー」連載の人気作品『幻想魔伝 最遊記』。8月18日(土)、その劇場版の公開を記念し、渋谷シネパレスで初日舞台挨拶が行われた。

草尾毅の司会のもと、関俊彦、保志総一朗、石田彰、平田広明ら出演声優と、伊達勇登監督、劇場版から音楽を担当した千住明が登場。それぞれが作品の見所や感想を一言述べるたびに、満席の客席から歓声が湧き上がった。


■舞台挨拶コメント
関俊彦(玄奘三蔵 役)
劇場版の形で、新しい『最遊記』の世界が出来上がっていて、みなさんの期待を裏切らない、すばらしい仕上がりになっていると思う。中でも4人が4人とも「周りが全部敵」というサスペンスは、楽しみにしてほしい。作品のテーマになっている「オレンジ色の紙飛行機」は、注目ですね。


保志総一朗(孫 悟空 役)
ビデオで見たけれど、劇場の大スクリーンで見たいと思いました。注目はバトルシーンですね。劇場版でしかできないようなすごい演出になっています。あと、食事での喧嘩のシーンは、悟空・悟浄ファンと三蔵・八戒ファンとで見方が変わると思います。それによって話がわからなくなるかもしれないので、注意して見てください。


平田広明(沙 悟浄 役)
音が回るシーンが印象的だった。悟浄もかっこいいですし、楽しみにしてほしいです。僕も、アドリブの喧嘩のシーンに注目ですね。後の方の声がテレビシリーズの時より長く大きくはっきり聞こえるので、面白かったです。悟浄ファンにおすすめなのは、悟浄のお尻でしょうか(笑)。セクシーなお尻を見ていただければと思います。


石田彰(猪 八戒 役)
紅孩児が、式神を使うときの呪文がとてもかっこよかったですね。八戒としては、テレビシリーズで見せていた優しい彼と、キレて本性をあらわす彼以外に「八戒が何でこんなことを言うのか?」というシーンもあって、色々と楽しめると思う。じっくりと見てください。


千住明(音楽監督)
劇場版から音楽を担当させていただきました。とにかく音が違うので、劇場で見てほしいです。サウンドトラックCDもよろしくお願いします。この劇場版は、人間の運命や嫉妬心が裏のテーマとしてあって、新キャラクターの朋蘭はそれを全部一身に抱えているキャラクターなので、彼女のテーマ曲は特に力を入れて作りました。


伊達勇登(監督)
見所は、悟浄の入浴シーンですね(笑)。女性スタッフに意見を聞きながら、遊ばせていただきました。


■舞台挨拶後コメント
−−舞台挨拶の感想は?


舞台挨拶でこんなに盛り上がるなんて、『最遊記』は違いますね。予想外のことで、うれしい反面驚きました。それだけみんなの期待が大きかったんでしょう。また、見終わったお客さんの反応もすごく、キラキラした感じが伝わってきて、この作品に関れてよかったと思います。

保志
舞台挨拶は初めてのことで、イメージとしては堅苦しいものがありました。でも、イベントと変わらない盛り上がりで、本当によろこんでもらえてうれしかったです。「『最遊記』熱はまだまだ続くな」と、実感がわきました。

平田
僕も舞台挨拶は初めてでしたけど、イベントのノリで楽しかったです。「すごいものだなぁ」と思いました。びっくりしましたけど、ありがたいですね。お客さんから、こういう場で自分の名前を呼ばれるのは気持ちがいいものですね(笑)。

石田
見終わった後も盛り上がっていたのは、作品が面白かったということで、楽しんでくれてよかったです。これから見る人も盛り上がっていて、期待感が感じられました。

草尾毅(紅核児 役)
僕たち出演声優だけでなく、千住先生や伊達監督の話のときも、お客さんたちがすごく集中しているのが印象的でした。その集中力を持続できたことで、この映画は成功だと思います。

千住
実写映画では何回か舞台挨拶に立ったことがあります。でもそれとは全然違っていて、噂には聞いていましたけど、凄いなぁと思いました。みなさん好意的で、とてもありがたかったです。

#−−作品を見た感想は?

できるだけ多くの人にこの劇場版を見ていただいて、次のテレビシリーズに繋げていけたらいいと思います。

保志
映画用の長編ストーリーで、演出も劇場版ならではものになっていますね。音楽もオーケストラを使っていて盛り上がっていて、キャラクターの心情がよく伝わってきました。最後のシーンや旅が終わったシーンは、入り込んで切なくなってしまいますね。

平田
ストーリーは長くはなっていますけど、根底の世界観やイメージはテレビシリーズと変わらないので、安心して見られると思います。『最遊記』らしいですね。

石田
今回のように自分の声が劇場で流れるのは、役者として血が騒ぎますね。うれしいような、恥ずかしいような・・・(笑)半々くらいです。「映画って特別なんだな」とあらためて思いました。

草尾
『最遊記』のキャラクターは、美形を超えて存在感がありますよね。しかも決して優等生ではない…。この作品は、人間くさい部分を持ったいい男たちが活躍するアニメで、ここ数年、そういう等身大の男性キャラクターが活躍する作品がありそうでなかったと思います。今日初めて劇場に足を運んでくれたお客さんの反応を見て、「さみしいなぁ」と思いました。それが、率直な感想です。

これからどうなるかわかりませんが、『最遊記』はやりがいがあり、大好きな作品なので、劇場版ということでひと区切りができたと思いますが、「次にいつ会えるのかな?」と思うと少しさみしいですね。

伊達
かなりタイトなスケジュールだったので、間に合ってよかったという安堵感と、お客さんの反応がダイレクトに伝わってきて、まず、ホッとしました。

演出的なこだわりとしては、まだやり残したことがあります。それは次の劇場版に向けての課題ですね。もう1回やりたいです(笑)。5.1chのサウンドを使うのは初めてのことで、「新しい音響システムで何ができるのか?」暗中模索で作りました。「ここができるなら、ああしたかった」とか、やり残したことは次のネタとして取っておきたいと思います。原作も終わっていませんし、機会があれば、ぜひやりたいですね。

執筆者

TAISUKE SAITOU

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