渋谷シャンテ・シネにて世界に先駆けロードショー公開された、女性相撲映画『恋はハッケヨイ!』。その初日の6月16日の土曜日に、錦戸親方(元水戸泉関)と梅乃里(元十両)の御兄弟が応援に駆けつけ、舞台に上がった。さらに『恋はハッケヨイ!』の特製Tシャツを着た41人の「恋ハッケGirls」も現れ、賑やかな初日公開となった。
珍しい女相撲の映画だと聞いて駆けつけた御兄弟。イギリスでの興行の思い出や、現役時代の豪快な塩撒きの裏話などを語ってくれた。そこで判明した、この映画の主人公との意外なシンクロなど、なかなか興味深いものが。







世界に先駆けて行われた、渋谷シャンテ・シネでの『恋はハッケヨイ!』のロードショー公開。
その応援に駆けつけた錦戸親方(元関脇・水戸泉)と梅乃里(元十両)の御兄弟。貫禄たっぷりに壇上に上がり、映画に対する期待を述べてもらった。
梅乃里「お相撲を男ばかりでなく、女もという点が面白いですね。お相撲も大分、人気が低迷してきているので、これを観て女性がどんどん進出するのもいいんじゃないかと」
錦戸親方「女性相撲の映画と聞いて、それは面白そうだと思い、今日来ました。イギリスの方がどういう目で日本の相撲を見ているのか、そこらも楽しみにしています。十年前にイギリスに公演に行った時は、大変歓迎されましてね。その時むこうの人にアダ名を付けられたんですよ。ソルトシェイカーと。他の関取の方は、例えば小錦関にはダンプトラック、舞の海関にはマイティマウス、寺尾関にはタイフーンという感じで。そういう風に楽しんでいましたね」
ちなみに映画でのシコ名監修を吉本興業の藤井隆さんが担当され、そちらも見所のひとつ。親方も感心されてましたが、自分に付けられるのは嫌だとか。
さて、錦戸親方と言えば、現役時代、大きな掌で、時間いっぱいになると塩を鷲掴みにし、天井めがけて高々と撒くその豪快さに人気がある力士であった。しかし、その豪快な塩撒きには意外な裏話が。
錦戸親方「あれは気が弱い自分に、勢い・・・というか、景気を付けるために行っていたんですよ。コンプレックスを克服するつもりで。そこら辺り、この映画の主人公とダブりますね。この映画の主人公も、相撲によってコンプレックスを克服するのですから」なんとも奇妙な符合の一致である。

お二人の話が終わった後、壇上に『恋はハッケヨイ!』特製Tシャツを着た41人の「恋ハッケGirls」がずらりと二人を取り囲み、記念撮影となった。

執筆者

永見 憲宏

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