市川準監督作品「東京マリーゴールド」公開直前記者会見で主演の田中麗奈、樹木希林、原作の林真理子の3人が初顔合わせとなりました!「CMで2人のことはずっといいなと思ってたんです」、林さんが言うように本作品は味の素「ほんだし」のCMがベースになったもの。とはいえ、内容は切ないラブ・ストーリー。恋する少女に初挑戦した田中麗奈さんは「女性ならきっと共感できるお話。個人的にも大好きな作品になりました」。一方、CMでも映画でも母親役を演じた樹木希林さんは「麗奈ちゃんってコンピューターでできたお人形さんみたい」と思わず納得のコメントで、会見のムードメイカーに徹してくれました。
※「東京マリーゴールド」は12日から渋谷シネパレスで公開







——田中さん、樹木さんはCMの共演でもお馴染みですね。相手の印象を教えてください。
田中 すごく楽しい方です。樹木さんが現場に入ると空気がきゅっと引き締まって、でも明るい活気に溢れて…。樹木さんと話すのはすごく面白かったです。
樹木 そういう風に言うようにね、言ったんですよ(笑)。麗奈ちゃんは一見、何も考えてない感じに見えたんですけどね。ほら、麗奈ちゃんってコンピューターの人形みたいな、“一体、この眉、どうなってんの”ってところがあるじゃないですか(笑)。40年もやってますとね“わからないものは認めない!”みたいな部分も出てきちゃうんですけどね、でも、結局は納得させられたっていうのかしら。その存在を認めざるを得ないというか、麗奈ちゃんにはすっかり説得されたというのか。

——林さんは市川監督から映画化の話を聞いた時、どう思われましたか。実際に映画をご覧になった時はいかがでしたか。
 なぜ、監督がこれを選んだのか、わからない部分が多いんですけど(笑)。とても短い小説ですし…。
 原作はモテない女の子を想定して書いたので田中さんの名前を聞いた時、始めは違うんじゃないかと思ったんです。田中さんなら、黙っていても男の人が寄ってくるでしょうから。でも、映画を観ると原作にかなり近寄ってくれていました。すごく短い小説なのに監督は原作のニュアンスを生かしつつ、膨らませてくれて感謝しています。 

——田中さんにとって初の恋愛映画ですが。
田中 今までの作品は恋が出てきたとしても誰かの恋だったり、自分から離れたところにある恋でした。突っ込んだ恋愛映画はずっとやってみたかったんです。『東京マリーゴールド』は1年間限定の恋愛をしてボロボロになっちゃう女の子の話。ダメな男を好きになってしまって、やつれてっちゃったりするんですけど、女性ならきっと共感できるお話。私も大好きな映画がまたひとつ増えたと思っています。

執筆者

寺島まりこ

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作品紹介
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