大人気ホラー・コミックスがデジタル・シネマで復活。“GAGA+TOEI VIDEO DIGITAL CINEMA PROJECT”の第二弾として製作された『エコエコアザラク』が、4月28日に東京での初日を迎えた。上映劇場の新宿・シネマ・カリテでは、吉野公佳さん、佐伯日菜子さんに続き3人目の黒井ミサに扮した加藤夏希さんをはじめ出演された大谷みつほさん、高野八誠さん、監督の鈴木浩介さんらによる舞台挨拶が行われた。この日はレイト・ショー上映であったにも関わらず当日の入場券は夕方には全て売り切れ、満員札止めの大盛況。3人目の魔女降臨に立ち会うべく駆けつけた観客が、立ち見で通路までもを埋めつくす中での舞台挨拶となった。









まず最初に挨拶の口火を切ったのは、ケンジ役の高野八誠さん。楽しく空気のよかった現場を思い出しつつ、ずばり今回の見所は「ラストです」。新たなるミサの覚醒を待ち望む会場のファンの、気を持たせる。撮影現場の思い出として「夏希ちゃんがすごく天然だったってことですね(笑)」と語ったのは、仁美役の大谷みつほさん。舞台挨拶中も、加藤さんと息のあったコンビぶりを見せていたが、作品に関しては「きっと皆さんは、今晩眠れないと思います」と怖さを強調。

「皆さんお元気ですか?」と話す本人自身が元気いっぱいなのは黒井ミサ役の加藤夏希さん。「でも、元気なのは今だけですよ。観た後は皆さんきっと恐怖で無言になっちゃう」と大谷さん同様に会場を煽る煽る(笑)。それを受けた鈴木浩介監督は、「そんなに怖くはないです(苦笑)」と前置きしつつ、この作品について「怖いというか、モラルにの方で捻った作品にしましたので、個人個人が感じていただける部分で楽しんでください。」と語った。またシリーズ4作目を撮るに当たっては、原作とは全く離れた話なので、3代目黒井ミサとして加藤さんを迎えたことにより、あらためてオリジナリティを出すことを目指したそうだ。

そんな監督の期待に応えるべく、新たなる黒井ミサを演じた加藤さんだが「代々の黒井ミサの演技がある中で、それを受け継がなくてはならないというプレッシャーはありましたが、覚醒する前ということで、案外楽しく自分の思うままにできたのでよかったです。覚醒した後に怖いミサ像があり、監督からは眠そうにしていていいよと言われたのですが、そこで恐怖感が出ていればいいと思います」と、軽やかに答え、その姿は作品への確かな手応えが感じられたようだった。「以前からのエコエコ・ファンの方には特にですが、今回の話があったからこそ佐伯さん、吉野さんの話に繋がっていったみたいなのがいいなというのがあります。新しい気持でこの映画を見ていただけたらと思いますので、楽しんでください」と、新生黒井ミサ誕生を宣言し舞台挨拶を終えた。

なお、『エコエコアザラク』は新宿シネマ・カリテにて、連日21時20分より1回レイトショー公開中だ。

執筆者

宮田晴夫

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作品紹介
『エコエコアザラク』初日舞台挨拶
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