羽生善治王将就位式に大谷健太郎監督、女優の市川実日子が出席!?この関係にピンと来るあなたはかなりの邦画通でしょう。現在撮影進行中の大谷作品「とらばいゆ」は女流将棋士の物語。“ダンナよりも彼氏よりも、なによりも将棋!!”という姉妹(瀬戸朝香と市川実日子)像は潔く清々しいではないか。監督いわく「実は将棋はど素人なんです。なんの予備知識もなしに羽生先生の本を拝読し、すごい世界があるもんだなぁとカルチャーショックを受けました。生半可ではできないと身を引き締めて脚本を書き、監督しました」。就位式パーティには劇中のモデルになった中倉彰子、宏美姉妹も来席し、フォトセッションでは5人並んでハイ、ポーズ!!






2月に開幕した第50期王将戦で防衛を果たした羽生善治氏。「全体を通してぎりぎりの勝負が多かったですね」と言うものの、終始にこやかで30歳の貫禄すら感じさせる。
そんな羽生王将を前に「つくづく身のほど知らずだなぁと、我ながら思ってしまう。将棋を全く知らないのに“なんで女流将棋士の映画なんか作ってんだと聞かれると困るんですけど」(大谷監督)。中倉彰子、宏美姉妹をじきじきに取材した監督、2人が”恋愛よりも仕事が大事!!“と言い切ったことに感銘を受けたらしい。将棋士姉妹の妹を演じる市川実日子さんは「羽生先生のことはお名前と顔はよく存じてたんですけど、将棋のことは殆ど知らなくて。見るのと実際にさすのとではやっぱり違いますね」。
「とらばいゆ」はフランス語で仕事の意。“恋愛よりも仕事が大事”という女性も少なくないなか、幸せになりたい全ての女性に贈る作品。劇場公開は今秋の予定だ。

執筆者

寺島まりこ

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