2000年8月に全米で公開され、2週連続NO.1に輝いたスリラー『ザ・セル』が間もなく公開されます。監督はCM界で活躍中のターセム。手がけたTVCFは数えきれないが、ナイキの『Good vs.Evil』などを覚えている方もいるのでは?そして主演は歌って良し、演じて良しとマルチぶりを発揮している、ジェニファー・ロペス。『アウト・オブ・サイト』で一躍有名になりましたが、気取らずセクシー&キュートなままでありました。その彼女が映画の来日記者会見を行いました。当日はセカンド・アルバム『J.Lo』を引っさげての共同プロモーションとなり、集まったマスコミの数はかなりのものでありました。その模様をお届けします。





10年ぶりの来日だというジェニファーは席についたらまず「こんにちは、ハロー」と元気に手を振り、爽やかな笑顔を披露してくれた。

——映画と音楽、表現する上でのそれぞれの違いは何ですか?
 音楽は親近感のある、自分にとってもとてもパーソナルなものという認識があるわ。でも映画はたくさんのスタッフとの共同作業。自分の内面を出すというより、あるキャラクターを自分なりに演じるものと思っているかな。

——この映画で一番好きなシーンはどこですか?
 犯人の心の中に二度目に入ったシーンで、赤いドレスを着て吊り下げられたシーンね。今まで見たどの映画のシーンでも見た事が無い世界だったもの。

——初めて完成品を見た時の感想は?
 この映画を見たみんなと同じなんじゃないかな?完成品は撮影したフィルムに色々手を加えるから、どうなったのか私も知らないし。そうね、初めて見た時は怖かったわ。とても緊張感にあふれているし、同時にエキサイティングな作品でもあると思う。

——セラピストの所へ自分がジェニファー・ロペスだと名乗らずに行ったんですって?
 ええ、役作りの為にね。実は初めてだったの。いい経験になったわ。
                      
——人の精神の中に入っていくセラピスト(心理学者)を演じる上で難しかった点は?
 犯人役のヴィンセント・ドノフリオが色々教えてくれたり、力を貸してくれたから、以外とすんなり役に入ることができたわ。素晴らしい人よ彼は。 

——この作品のセールスポイントは?
 本来のスリラーにある要素が、特に映像的な部分が、ターセル監督の手によってよりシェイプアップし、より怖い作品になっている所ね。

——あなたは夢を実現しましたが、夢を追い続けている他の若者に、何かメッセージをお願いします
 他の人に何を言われてもあきらめないこと。あなたの目指している事はあなたには無理かもしれない、あなたの今のバックグランドではあきらめた方がいい、と言う方が周りにいるかもしない。だけどそういう言葉に耳を傾けないで、絶対に自分のやりたい事を目指してがんばって!

——今後チャレンジしたい事は何かありますか?
 時間があったら・・・普通のことがしたいな。映画を見に行ったり、友達とおしゃべりしたりと。 

執筆者

永見 憲宏

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